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「BROTHERS3」

「BROTHERS3」ミロ×氷河です。
続きへ。

BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
ミロ氷河18の

「BROTHERS3」

氷河をソファに座らせて、手を繋いだまま、レオも隣に座った。
氷河が、こんなに簡単に泣くなんて思わなかった。
「そんなに泣いてたら、キスしたくなる」
くい、と瞳をこする手首を掴めば、濡れた、レオよりは深い青い瞳が一瞬レオを見て、すぐ伏せられた。
「泣いてたら、付け込まれるって、ミロに教えて貰ってない?」
「ん……!」
レオは氷河を引き寄せ、キスをする。
逃げようとする氷河の腰に手を回して、舌を絡ませた。
「や……」
少し唇を離したすきに、氷河は顔をそむける。
「氷河」
名前を呼ばれて、氷河は唇を噛んだ。
「氷河」
声も、似ていると思っていたけれど、おどけた調子でなく静かに名前を呼ばれれば、ミロに名前を呼ばれている気がする。
それでも、ミロは、名前は呼ばない。
氷河は悲しくなってレオの胸を押しのけて、寝室に入って鍵を掛けた。
涙が、止まらない。

休日はミロが連れ出してくれる。
出掛けるたびにとまではいかないけれど、ミロの知り合いにあった。
着飾ってはしゃいでいる女の子や男の子がミロにぶつかる。
「ミロ、そんなこと付き合ってるの? その子はミロがぼくたちと寝たことも知ってる?」
「行くぞ」
ミロに手を引かれ、氷河は前を向く。
「子守りも大変だね、何時でも連絡して!」
後ろから綺麗な子たちが声を投げかける。
ミロを見上げても、ミロは何も言わない。
氷河は黙ってミロに手を引かれて歩く。

目を覚まして、氷河は自分が泣いていることに気付いて、瞳をこすった。
そんなに眠った気はしないけれど、掃除とか、夕ご飯の用意とか、考えて、氷河はレオの昼食を作らなかったことを想いだした。
「レオ、ごめんね、お昼、あんまり食べないから……」
慌てて寝室を飛び出すと、ソファに寝転がった姿に一瞬どきりとする。
ミロじゃない、青い瞳がゆっくり氷河を見て笑う。
「瞳、真っ赤。お人よしだな」
「何か、食べたいものある……?」
寝室の扉に手を掛けたまま氷河が聞くと、レオが立ち上がった。
氷河の目の前まで歩いてきて、青い瞳は氷河の瞳を覗き込む。
「氷河が、食べたいなぁ」
レオのいう意味はよく解らなくても、氷河は反射的に首を横に振った。
「食べたい」
とん、と寝室の扉に手を付かれ、キッチンでそうだったみたいに閉じ込められる。
「……ちゃんと、食べ物……」
氷河は俯いて、レオは氷河の顔を覗き込むようにキスをした。
「ん!」
強く抱きしめられ、舌を絡まされる。
声を出そうと思ってもレオは唇の合わさる角度を滑るように変えるだけで、離してくれない。
随分長い間キスをして、ぴちゃ、と濡れた音を立ててレオがゆっくり唇を離した。
「氷河。好きだよ」
レオの言葉に、氷河は首を横に振る。
「どうして? 好きになるのに、時間なんて掛からないときだってある」
氷河は俯いたまま首を横に振る。
「ミロは言わなくても俺はちゃんと言うよ、氷河、俺の事、好きになって。氷河、好きだよ」
逃げ出そうとする氷河をレオは強く抱き締める。
「氷河、好きだよ」
同じ声。
同じ身長。
違うのは、瞳の色だけ。
腕の中でなく氷河に、レオは何度もキスをした。

「あいつは?」
帰って来たミロに睨まれ、ソファで寝転がっていたレオは首を傾げた。
「寝てる。気分悪いって」
「お前、何かしただろう」
乱暴に鞄を放るミロに、レオは起き上がってミロを見上げた。
「腹減ったから何か食わせて、デリバリーでもいいよ、氷河眠っちゃってるから」
ミロはレオを睨みつけて寝室に向かった。
ベッドに座って、本当に眠っている氷河の頬を撫で、指が濡れて、氷河が泣いていたことにミロは気付く。
そっと抱き起すと、氷河はミロのスーツを掴んで擦り寄った。
そっとキスをすれば、氷河が気付いて、瞳を開けた。
「あ……、ミロ、お帰りなさい、ご飯、すぐ作るね」
ベッドから降りようとしたとき、レオが扉を開けて寄り掛かった。
リビングの明かりが寝室に差し込む。
「ミロ、氷河に遊んでた話はした?」
腕を組んで首を傾げるレオのシルエットが問いかける。
「あれだけ遊んでたんだから出掛けたら嫌でも出くわすだろう?」
「レオ、やめて」
昼間見た夢を想い出して、氷河が遮る。
心臓が、潰れそう。
「ほら、氷河は気付いてるじゃないか。その度に氷河の事傷付けてる自覚ある?」
氷河はシーツを掴んで、俯いた。
あんなに泣いたのに、まだ涙が零れそうだ。
「お前には関係ないだろう」
ミロが言えば、レオはもう片方へ首を傾ける。
「関係ないかなぁ? 氷河とキスしたけど? 結構、何回も」
氷河は否定も肯定もしない。
とくん、とミロの心臓が鳴る。
レオのシルエットが、一瞬自分と重なる。
「ねぇ、氷河?」
「出て行け」
ミロの言葉に、レオは後ろ手に扉を閉めながら氷河を振り返った。
「待ってるから、何時でもおいで。氷河」

ミロに後ろから抱きしめられて、氷河は俯いたままでいた。
ミロは一瞬瞳を閉じて氷河を思い切りベッドに押さえつけた。
「レオの方が、キスも良かった?」
緑の瞳が氷河を冷たく見下ろす。
じっとミロの緑の瞳を見詰めて、氷河は何も言わずに瞳を伏せた。
ミロは噛みつくようにキスをする。

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