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「ヴァレンタインデイ・ホワイトデイ1」

「ヴァレンタインデイ・ホワイトデイ1」ミロ×氷河

オリジナルキャラのマリア=ミロとカミュのお姉さん的存在
が少し出てきます。(販売業務のお姉さん)

続きへ。
BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。

★拍手本当に有難うございます!!本当に嬉しいです!!★
氷河28

「ヴァレンタインデイ・ホワイトデイ1」

ヴァレンタイン、毎年チョコレートを貰うだけ貰って帰っていたミロで、今年も変わらなかった。
「お前の無神経さに呆れる」
そう溜息を吐くカミュも紙袋一杯にチョコレートを貰っていた。
「何だよ、いきなり」
今まで言われたことのないことを言われてミロが聞き返せば、カミュはわざとらしく溜息を吐いた。
「氷河、は、どう思うかな。ミロのは本命チョコが多いだろう、それなのにはいはい、と受け取って」
「お前だって本命チョコがほとんどだろ!」
ミロが言い返せばカミュはしれっと答える。
「仕事仲間からの義理チョコだと思って受け取ってるからそれは知らない」
「……断るのが面倒くさいだけのくせに」
確かに一人一人断っていたら何時に帰れるか解ったものではない。
「氷河がいるくせに」
カミュにチクチクと言われもミロははいはい、と受け流しておいた。

「ただいま」
「お帰りなさい」
玄関を開けると甘いチョコレートのにおいがする。
ソファから笑いかけた氷河の傍へ行って、ミロは荷物を放り、ぐい、と氷河の顎を掴んだ。
「ヴァレンタインにチョコレート作るほど、俺のこと好き?」
ミロが可笑しそうに笑えば、氷河は少し紅くなって小さな声で答えた。
「……うん」
ミロはキスをすると氷河の頭をくしゃくしゃにした。
「腹減った」
「うん」
氷河は立ち上がってキッチンに向かった。
ミロはジャケットを脱いでジーンズとニットに着替えて、貰って帰ったチョコレートの事なんてさっぱり忘れてキッチンのテーヴルについた。

食事が終われば、氷河が紅茶を入れてチョコレートケーキを出してくれた。
チョコレートクリームに、刻んだナッツを散らしてあるのが美味しかった。
ホールのチョコレートケーキを半分以上食べるミロを、氷河は隣でうれしそうに見ていた。
「お前、ホントに俺のこと好きだね」
ミロがおかわりの意味で皿を差し出せば、氷河はやっぱり紅くなって小さな声で頷いた。
そこまでは良かった。
氷河の手を引いてソファに移動するとき、さすがに二つも三つも大きな紙袋があれば嫌でも目に付く。
「ミロ、チョコレート貰ったの? 冷蔵庫に入れる?」
毎年ならチョコレートを夕飯代わりに食べて、2、3日もあれば食べてしまっていたから、溶ける事なんて気にしていなかった。
今年は氷河の作ってくれたケーキをほとんど食べてしまったから、今は食べる気にならない。
「キッチンの端の方に置いといてくれたらいい」
ミロはソファに氷河を倒して見下ろした。
「そんな事よりチョコレートケーキのお礼」
ミロが氷河のニットに手を滑り込ませれば、氷河がニットを引っ張った。
「いいよ」
「可愛くないな」
氷河はふい、とソファから立ち上がって寝室に向かった。
「ぼく、先に眠るね」

カミュの言っていたことはこれか、とミロはシャワーを浴びながらため息を吐いた。
あいつなら気にしないと思ったのにな、別にチョコ貰ったからって好きなわけじゃないし。
そこまで考えてミロは軽く顔をしかめた。
氷河に自分の気持ちを言ってないことをすっかり忘れていた。
それでも一緒に暮らして週末にはデートに出掛けて、恋人って自覚がないのかあいつは、とミロは腹立ちまぎれにシャワーを止めてバスタオルを身体に掛けて寝室に向かった。

「いっちょまえにやきもちか」
眠っている氷河を揺り起こして、押さえつければ、氷河がじっとミロを見上げた。
薄暗い闇に、深い青い瞳。
「そんなんじゃないよ」
「じゃ、なんだよ」
氷河は瞳を伏せて首を横に振った。
ミロがキスをすれば、今度は大人しくしている。
「ん……」
舌を絡ませ、パジャマ代わりのシャツに着替えた氷河のシャツを脱がせる。
「あ……」
氷河の肌に舌を滑らせても、氷河の中に滑り込んでも、どれだけ焦らしても、氷河があまり声を漏らさなかったのと、抵抗はしないけれど、そんなに感じている風でもなかったことが割とミロの記憶に残った。
ひどく気まずいSEXだったようにも思えた。

「チョコ、捨てといて」
出掛けにミロが言えば、氷河は少し首を傾げた。
「キッチンに置いておくよ」
ミロはむっとして氷河の頬を抓った。
「すねるな、お前は俺の何なんだよ」
「……ぼくは、ミロの何?」
寂しそうに返されて、ミロは何も言わずに玄関を出た。

「散々だったろう」
昼休憩、カミュはコーヒーを飲みながら朝から機嫌が悪いミロを見て笑った。
「うるさい」
「氷河にあのチョコレートの山をどうにかしろと言ったんならもっと散々な目にあうぞ。
手紙付のチョコレートだってあるんだろう? 山ほど」
ミロは顔をしかめた。
大半がそうだ。
氷河が勝手に手紙を見たって構わないが、封筒が一緒にあるだけで傷付けるのには充分なのかもしれない。
ミロは昨日から寂しそうな氷河をぼんやり思った。
「丁度マリアに氷河連れて来てって言われてるから今日一緒に連れて行くぞ」
そう言えば昨日マリアからメールが来てた。
「俺も行く」
「会議だろ?」
カミュはにっこり笑う。
「……」

会議が終わって帰ったら予想通り氷河は居なくて、その代りキッチンにチョコレートの袋が置いてあった。
寂しい顔をするくせに、手紙を読むわけでもないし、きちんと一番涼しいところへ置いてある。
ミロはデリバリーのピザを取って、ちょうどごみの回収日なのを想い出して紙袋をマンションの一階に捨てに行った。

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