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「胸ポケット。」

短くて、そういうシーンはないです。
ミロとカミュのやり取り。

続きへ。
BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
ミロ21

「胸ポケット。」

書類にチェックを入れていると、窓の外から鳥の鳴き声がしてミロは顔を上げて窓の外の木の枝を眺めた。
当たり前のように、氷河のことを考える。
「あいつだったら名前も知ってるだろうし、好きそうだな……」
そんなことを考え、書類に視線を戻し、その日は終わった。
帰り際、まだデスクに残っている部下に書類が問題はなかったことを告げると、有難うございます、だけなら問題はなかったんだが、
「部長、最近表情がやわらかですね」
と言われ、そうすると次々
「僕も想います」
「私も想います」
とデスク中から言われ、ミロは、そんな事があってたまるか、と悪態をついて扉を開けた。

「どう思う?」
たまたま帰りが一緒になったカミュにそう聞けば、カミュはちらりとミロを見て、くすり、と笑った。
「そうだな、四六時中、しまりのない顔をしている」
「そんなことあるか」
ミロが言い返せば、カミュはとん、とミロの胸を拳でついた。
「仕事中、氷河の事でも考えて顔がゆるんだんだろう、そんな事が頻繁にあるから言われるんだ」
「別に考えてなんか……」
「やらしいことでも考えてるのか」
ミロの言葉をさえぎってカミュが可笑しそうに笑う。
「そんなこと考えるか!」
カミュは可笑しそうに笑いながらミロの車の隣に止めた自分の車の運転席を開けた。
「見た目と違って、氷河、実は結構やらしいとか?」
首を傾げたカミュに、ミロは顔をしかめる。
何も言わないミロに、カミュは可笑しそうに笑う。
「それだけ想ってるってことは、無意識に氷河のことを考えてるんだよ。」
カミュは先に運転席に乗り込みかけて、ミロを振り返った。
「それに、胸ポケット」
胸ポケット、と言われてミロは思わず手を当て、カミュにまた可笑しそうに笑われる。
手を挙げて先に車を出したカミュを見送って、ミロも車に乗り込んだ。

胸ポケット。
にあるのはパスケース、と言うよりはパスケースに入った氷河の写真。
仕事中氷河のことを考えたかどうか想い出せないまま、ミロはため息を吐いて、車に乗り込んだ。

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