NOIR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

「アイスティ。」

氷河が少し大きくなって学校に通うようになったよ設定。
「アイスティ。」ミロ×氷河

続きへ。
BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
氷河62
あなたを想うと
泣きたくなるんだ

「アイスティ。」

「何だ、珍しいな」
待ち合わせのカフェに入って来たミロは参考書とノートを広げた氷河を見付けて向かいに座った。
「うん、ちょっとよく解らなくて」
顔を上げて氷河はミロに困ったように笑った。
「お前が解らないってのも珍しい。どれ?」
身体を乗り出したミロに、氷河は参考書とノートをミロの方へ滑らせて、人差し指で問題を指差した。
「これ……」
「ああ」
ミロはやってきたウェイターにアイスティーを頼んですぐまた氷河の参考書に瞳を戻した。
「ここは、こう」
ミロは理屈がどうのは言わずに人差し指でxにどこの数字を代入するか指で示した。
「あ、解けた」
少しの間ノートに数字を書き込んでいた氷河が顔を上げて笑った。
「有難う」
「理屈は解るか?」
ミロが頬杖をついて聞けば、氷河は少しの間ノートを眺めて、首を横に振った。
「ホントに珍しいな」
ミロは少し笑って簡単に氷河に説明をして、氷河が納得したのを見ると、運ばれてきたアイスティーにシロップを入れてストローを口にくわえた。
「何か考え事でもして聞いてなかったんだろう」
アイスティーを三分の一ほど飲んでミロが笑えば、氷河が少し紅くなったのを見て、ミロは氷河の顔を覗き込んだ。
「女か」
「違うよ」
紅くなって軽くミロを睨んだ氷河を見て、ミロは可笑しそうに笑った。
「じゃ、男?」
「違うよ」
氷河は瞳をそらしてぱたぱたと参考書とノートを閉じて鞄の中にしまった。
「なんだかんだ言ってお前、もてるもんなあ」
可笑しそうに笑うミロを、氷河はもう一度軽く睨んだ。
「そんなんじゃないよ」
「ふうん?」
氷河が睨んだところで可笑しそうに笑うミロから瞳をそらして、氷河はもう随分氷の解けたアイスティをストローで軽く回した。
からん、と解け残った氷が涼しそうな音を鳴らす。
ミロはメニューを広げて、氷河の方へ向けた。
「お前何にする? 俺チーズバーガーがいいな」
「食べて帰るの?」
氷河がミロを見ると、ミロが笑った。
「たまにはいいだろ、お前も毎日朝から学校通ってんだから。まあ、勉強しに行ってんのか女見に行ってんのか解んないけど」
有難う、と言いかけた氷河はミロの最後の言葉を聞いてふい、と顔をそらした。
「ぼく、シーザーサラダ」
ミロは可笑しそうに笑ってウェイターにオーダーして残りのアイスティを飲んだ。

カフェで夕食を食べて、ミロと氷河は車に乗った。
窓を開ければ、少し冷たいくらいの風が入ってくる。
ミロは流れる音楽を口ずさんで、氷河は黙ってミロの声を聞いていた。

「ミロ?」
マンションの駐車場に着くなり唇を塞がれ、ジーンズの中に手を滑り込まされて、氷河はミロの肩を押した。
「ミロ!」
ミロはお構いなしに氷河の首筋をきつく吸い、滑り込ませた手で氷河を刺激する。
「ミロ?」
氷河がミロを見詰めると、ミロはちらりと深い緑の瞳を向けた。
「授業料」
「え?」
ミロは片手で氷河のシャツのボタンを外しながら氷河の耳元で笑う。
「カフェで教えてやったろう」
びくり、と氷河は瞳を閉じて、ボタンを外すミロの手を掴んだ。
「何」
「……車の中、やだ」
氷河の言葉を聞いて、ミロは軽く氷河の耳たぶを噛んで笑った。
「じゃ、部屋に戻れば問題ないわけだな」
紅くなった氷河を見て、ミロは笑いながら身体を離した。

一緒にエレベーターに乗っても顔を背けている氷河に、ミロは可笑しそうに笑って手首を掴んだ。
「そこまで警戒しなくたっていいだろう、余計苛めたくなる」
エレベーターを降りてもミロは氷河の手首を掴んで絨毯の敷かれた廊下を歩く。
氷河はミロに引っ張られるように後を歩いて、部屋に入ると、閉じた扉に押し付けられて、強く瞳を閉じた。
「……先にシャワーが浴びたいんなら浴びさせてやる」
ミロに可笑しそうに瞳を覗き込まれ、氷河は小さく頷いた。
頷いても、シャワーを浴びるのだって一緒だ。
ミロから少し離れようとする氷河の腕を掴んで、ミロは氷河に噛みつくようなキスをして、舌を絡ませた。
「……仕方ないから寝室までは我慢してやる」
紅くなって俯いた氷河の頭を軽く叩いて、ミロはシャワーを浴びた。

まだ身体を拭くか拭かないうちに氷河はミロに手首を掴まれ、バスタオルを持ったまま寝室に連れて行かれ、ベッドに放られた。
身体を起こすより早く、ミロが氷河を腕の中に閉じ込めて笑った。
「授業料、部屋なら払うって言っただろ」
「言ってない……」
ささやかな抵抗の言葉も、ミロの唇にふさがれる。

「ミロ、もうやだ……!」
仰向けに寝かせれ、うつ伏せに寝かされ攻められ、氷河はきゅっとシーツを掴んだ。
「あ! やだ!」
強く腰を引き寄せられ、氷河は大きく息を吐いた。
「あ! もうやだ!」
ミロは少し笑って身体を屈めて氷河の耳たぶを噛んだ。
「勉強教えて貰って、気持ちいい思いするんだ、いい授業料だろう?」
強く瞳を閉じて首を横に振った氷河を見て、ミロは深く腰を埋めた。

「お前が気にして授業も聞いてない女ってそんなにいい女?」
氷河はミロの言葉に顔を上げた。
「……綺麗な子だと思うよ」
ミロの瞳がいつもより冷たいのを感じて、氷河は少し躊躇って答えた。
「ふうん」
面白くなさそうに顔を背けて瞳を閉じたミロに、氷河の声が届く。
「あのね、映画に一緒に行こうって」
「行って来れば」
氷河の方も見ずに言うミロをじっと見詰めて氷河が続けた。
「……ミロも一緒にって。断ってもいい?」
氷河にしては強い声に、ミロは氷河の方へ顔を向けた。
「ミロと仲良くなりたいんだって。ミロが行きたいんなら断らないけど、ぼく、行かなくてもいい?」
ミロはしばらく訳が分からず氷河を見詰めた。
「……俺は関係ないだろう?」
「ミロ、迎えに来てくれるの見てて好きになったんだって。ぼく、行かなくてもいい?」
ミロは仕事が終わると氷河を迎えに車で学校に立ち寄る。
周りには兄貴だと行っておけと言ってある。
ちょっと傷付いた表情の氷河を見詰めて、ミロは身体を横に倒して、じっとミロを見詰め返す氷河の頬を抓った。
「何、お前やいてんの?」
ミロの手を払って、氷河は背中を向けて毛布を引き上げた。
「じゃ、ミロは行くからって伝えとくから」
ミロは少し考えて、笑って氷河を背中越しに抱きしめた。
「お前、俺にやいてんじゃなくて女にやいてんの?」
氷河は黙ったまま身体に回されたミロの腕を掴んで、小さく頷いた。
「断れよ」
ミロは氷河の首筋に後ろからキスをした。
「週末は毎週お前と出掛ける予定で詰まってるだろ」
振り向こうとしない氷河を抱き締めて、ミロは氷河の肩にキスをする。
「俺はお前と居る方がいい」
気持ちはまだ、伝えないまま。
アイスティの中の氷みたいに、溶けてしまえばいいのかも知れない。
問題の公式のみたいに、簡単に解けてしまったらいいのかも知れない。
そっと振り返った氷河に、ミロは困ったように笑ってキスをした。


スポンサーサイト

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。