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「シュークリーム。」

「シュークリーム。」ミロ×猫氷河
続きへ。

(「携帯。」暗いんでちょっと脱線^^;「デビル」も全然ですな^^;ごめんなさいorz)
BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
ミロ猫氷河7

「シュークリーム。」

「ふーん、これがシュークリームかあ」
猫氷河はソファに腰かけて、お菓子の本を開いてぱたぱたとしっぽを揺らした。
ふと掛け時計を見上げて、しばらく時計の針が動くのを眺めて、猫氷河はふいっと本に視線を戻した。
「ミロさんなんか知るもんか!」

昨晩、夕食が終わってソファに移動して、話してるうちに喧嘩のなったのだ。
「ねえ、ミロさん、シュークリームって食べたことある?」
氷河がミロの顔を覗き込めば、ミロはミルクティを飲みながらじっと氷河の青い瞳を見た。
「……あるけど」
「おいしいんでしょう?」
氷河はしっぽを揺らしながらミロの緑の瞳をじっと見詰めた。
「まあ。なんで?」
TVでも見たのかな、とミロが首を傾げれば、氷河はミロの腕しがみついて頬ずりをした。
「あのねえ、トラちゃんがねえ、いっつもシュークリームを食べさせて貰うんだって! パンみたいなところはあんまりおいしくないけど、クリームがすごく甘くておいしくて、猫缶よりずっとおいしいって教えてくれたんだ」
氷河はごろごろと喉を鳴らす。
「で?」
「ミロさん、僕も食べたいよう」
氷河はきゅっとミロの腕に腕を絡めた。
「そしたらトラちゃんとシュークリームの話も出来るし」
「ダメ」
ミロは擦り寄る氷河の腕を振りほどいた。
「どうして?」
空になったティカップを持ってソファを立ちあがったミロを、氷河は恨めしそうに見上げた。
「猫のくせに、甘いもんなんか食べたら虫歯になるぞ」
氷河はむっとして見下ろしたミロを睨み付けた。
「ミロさんのケチ! 猫缶だって、猫缶よりおいしいものだって買ってくれなかったくせに!」
「執念深いな、何時の話だ、何時の」
くい、と片方の手で氷河の耳を引っ張れば、氷河はぷるぷるっと首を振って、もう一度ミロを見上げて睨んだ。
「僕の誕生日! 猫は執念深いんだよ! だから化け猫になれるんだから!」
「勝手に化け猫にでも何でもなれ」
ミロはキッチンのテーヴルの上にカップを置くと、シャワールームに向かった。
「ミロさんのケチ!」
シャワールームに向かうミロにソファから言っても、ミロはひらひらと手を振るだけだ。
「ほら、寝るぞ」
ソファにクッションを抱いて横になった氷河を覗き込んでミロが頬を軽く叩けば、氷河はぷい、と顔を背けた。
「やだ! 僕もうソファで眠る!」
「好きにしろ」
ばさりとブランケットを氷河の身体に落として、ミロは一人で寝室へ向かった。

朝はちゃんと目が覚めたけど、ミロがキッチンでパンを食べている気配がしたから、氷河はもそもそとブランケットをかぶり直して、ミロが仕事に出掛けるまでそうしていた。

ミロが出掛けると、ブランケットから顔を出して、もそもそ起き上がった氷河はキッチンの片づけをしようとキッチンへ行くと、スクランブルエッグとベーコンが焼いてあって、ちょっとしょんぼりして椅子を引いてフォークを握った。

掃除や、一通りの事をすますと、お菓子の本の事を想い出して、氷河は本棚からお菓子の本を取り出して捲ってみた。
ミロがシュークリームが好きだとは聞いたことがないから、今迄気にも留めなかったんだと思う。

「ミロさんが買ってくれないんなら作ってみようかな……」
そう呟いてはみたけれど、一人で作って食べるのは何だか寂しい気がした。
しょんぼり、耳を垂れて本を眺めていると、かさっと紙袋の音が肩越しにして、氷河はびっくりして振り返った。
「ただいま」
「ミロさん……」
昨日の夜から口をきいていないだけで随分寂しくて、氷河はミロに抱き付いた。
「ミロさん、お帰りなさい」
あれだけ知るもんか、だとか言っていたのに。
ミロは氷河の頭を撫でると、ちゅ、と耳にキスをした。
「ミルクティ入れて。シュークリームかって来たから」
「え……」
氷河が身体を離すと、ミロは紙袋を氷河に渡した。
「着替えて来る」
「うん!」

ソファに二人で座って、氷河はミロがシュークリームを取り出してくれるのを嬉しそうに待っている。
「ほら」
「うわあ」
紙袋から大きなシュークリームを取り出して渡されて、氷河は本物のシュークリームを嬉しそうに眺めた。
「いただきまーす!」
口を開きかけた氷河はふと気づいたように口を閉じて、大きなシュークリームをミロに差し出した。
「何だよ」
「トラちゃん、外っかわのパンみたいなところはあんまりおいしくないって言ってたから、ミロさんにあげる」
「贅沢言うな、全部食え、全部!」
ぱしり、と頭を叩かれ、氷河は耳を伏せて、ちびり、とシューをかじってみた。
「ミロさん、味がしないよう」
何時までももごもご口を動かしている氷河を見て、溜息を吐くと、ミロはティカップを置いて、氷河の手からシュークリームを取り上げると、半分に割って、片方を氷河に渡した。
「ほら、これでクリームと一緒に食べれるだろ?」
「うん」
氷河は嬉しそうに笑ってぱくりとシュークリームを口にした。
「ミロさん、すごくおいしいよ!」
そう言って食べているかと思えば、手でクリームだけ押し出して、ぺろりと唇を舐めると、氷河はぺったんこになったシューをミロに渡した。
「はい、ミロさん」
「馬鹿猫! こんなもんうまいわけないだろ!」
氷河はミロの手からまだクリームのたっぷり入ったもう半分のシュークリームを取って、ぱくり、とクリームを食べた。
「ほら、ミロさんだって美味しいわけないって言った」
「クリームと一緒に食べればうまいんだよ!」
ミロは文句を言いながらそれでもシューだけになったぺったんこを仕方なさそうに食べた。
その隣で、氷河は美味しそうにクリームを食べている。
嬉しそうにしている氷河を見ながら、ミロは少し笑ってミルクティを飲んだ。
「ミロさん、シュークリーム、まだあるの?」
ミロにぺったんこのシューを渡しながら、氷河はテーヴルの上の紙袋を見てぴくぴく耳を動かした。
「あるよ」
紙袋を手に取ってミロが揺らせば、がさがさ、と重たそうな音がする。
ミロはティカップの横にぺったんこのシューを置くと、氷河に紙袋を渡してやった。
「ミロさん、大好き! あ……!」
紙袋を開けようとすれば、ミロに取り上げられて、氷河は手を伸ばした。
「ミロさん、一回くれたのに、ひどい!」
ミロは紙袋をテーヴルの端に放って、伸ばした氷河の両手首を掴んでソファに押し倒した。
「やっぱり猫は行儀が悪いな。さっき寄越したぺったんこになったシュー、ちゃんと食べたら、もう一個食わしてやる」
ミロがそう言えば、氷河は首を横に振った。
「あれはミロさんにあげたんだから、ミロさんのだよ」
「ふうん?」
ミロはぺろりと氷河の口元を舐めた。
「ん……!」
「クリーム、付いてる」
可笑しそうにミロが笑えば、氷河が唇を寄せて舌を絡ませた。
「……」
「あ、ホントだ、クリームの味がする」
嬉しそうに笑った氷河を見下ろして、ミロは唇を塞いで舌を絡ませ、氷河の手首を離してタンクトップを捲りあげる。
「ん……!」
ミロの肩を掴む氷河にお構いなしに、ミロは舌を絡ませ、白い肌の上に手を滑らせる。
「や……!」
唇を離せば、氷河が顔を背けて甘い声を漏らす。
「あ……!」
首筋を軽く噛まれ、ショートパンツを脱がされる。
「ん……!」
散々焦らす様に刺激されて、ふとミロが身体を離した。
「……?」
「シュークリーム、まだ食べたいんだろ?」
氷河は抱き付いてミロにキスをし、舌を絡ませた。
「ミロさん、意地悪だ」
「そうだよ」
ミロは笑って氷河の前髪を撫で上げると、ゆっくり唇を重ね、細い腰を引き寄せた。

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