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「魔法。」

「魔法。」ミロ×猫氷河
続きへ。

BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
猫氷河6

「魔法。」

「お帰りなさい、ミロさん。ミロさん、何だかかゆいよう」
氷河は耳をぴくぴくさせて、玄関先のミロの所へかけって来て、ぎゅっと瞳を閉じて右耳の後ろをカリカリ引っ掻いた。
「ただいま。かゆい?」
こくこう、頷きながら、氷河はミロの少し後ろをついて来る。
ミロは鞄を放ってジャケットを脱ぐと、ソファに座って手招きをした。
ミロの隣にちょこんと座った氷河の頭を掴んで、ミロは首を傾げた。
「耳がかゆいのか?」
「ううん、時々手とか脚もかゆいよ」
氷河は耳をぴこぴこさせながら、かりかり、と腕をかいた。
「あー」
ミロは頷きながら、氷河の手を握ってシャワールームへ向かった。
「ミロさん、ぼく、もうシャワー浴びたよ?」
「も一回浴びろ」
ミロがシャツのボタンを外しながら氷河を促すように見るので、氷河は少し首を傾げたが、こくこく、頷いてTシャツを脱いだ。
ミロは鏡の下から新しいシャンプーを取り出して扉を開けて氷河を先に入れた。

「ミロさん、もう髪なら洗ったよう!」
シャワーを掛けられてシャンプーを付けられて、氷河はしゃがみ込んだ。
「いっつものじゃだめだ、病院連れて行かれたくなかったら大人しくしとけ」
「どうして病院なんていくの? ぼく病院なんて行きたくない!」
「うわ!」
氷河に抱き付かれてミロはバランスを崩した。
「馬鹿猫。大人しくしとけ!」
ぱしり、と氷河の泡だらけの頭を軽く叩いて、ミロは上半身を起こした。
「だってミロさんが病院連れて行くって!」
ぎゅっと瞳を閉じてミロにしがみついたままの氷河の頭を丁寧に洗って、ミロは背中や腕も同じシャンプーで洗う。
「大人しく洗われるんなら行かなくて済むから、大人しくしとけって言ってる」
二回どうり洗って、氷河の頭や体にシャンプーを付けたまま、ミロも自分の身体を洗う。
「ミロさん、流してよう!」
「んー。すぐ流してもいいんだけど、ちょっと待ってろ」
氷河は瞳も開けられないまま、シャワールームのタイルの上に座ってぷるぷる、首を振ってみた。
そんな様子を見下ろして、ミロは少し笑って、先に自分の身体のボディソープを流して、氷河の頭からシャワーを掛けた。

「ミロさん、ひどい! シャワー掛けるよって言ってよ!」
わしゃわしゃ髪を拭きながら氷河がミロを睨むと、ミロはまだ可笑しそうに笑いながら身体を拭いている。
「大声出すほど驚くとは思わなかったんだよ、悪かったよ。それより、少しはかゆいのましになったろう?」
ミロに聞かれて、氷河はバスタオルを首に掛けて、耳をぴこぴこ、動かしてみた。
かりかり、引っ掻いていた腕も見てみた。
「あれ? ホントだ、かゆくない」
「良かったな」
ミロが笑えば、氷河はミロの腕にしがみついて、ミロの顔を覗き込んだ。
「ミロさん、魔法が使えるの?」
「……そうだよ。お前、今日黒ちゃんと遊んだだろう?」
ミロが少し笑ってぴん、と氷河の鼻をはじくと、氷河は目を丸くした。
「ミロさんすごい! 何でもわかるの?」
「解るよ」
「他には? 他には?」
楽しそうにミロの腕を引っ張る氷河に苦笑して、ミロは氷河に掴まれた腕語と氷河を引っ張って、もう片方の腕で氷河の背中越しに抱きしめた。
「そうだな、今日の夕食は、クリームシチュー、玉ねぎなしの」
「ミロさんすごい!」
氷河は楽しそうにミロに擦り寄る。
「……耳、まだかゆいか?」
「ううん! あ……!」
振り返る前にミロに耳を軽く噛まれて、氷河は思わず声を漏らした。
「ミロさん! 魔法の話は?」
ミロの腕の中から逃げ出そうともがけば、ミロが下腹部へ手を滑らせて、氷河は胸に回されたミロの腕を掴んだ。
「や……! ミロさん……!」
逃げられないままミロに刺激され、首筋を舐められる。
「あ……!」
氷河はもがくのをやめて、ミロの腕を掴んで強く瞳を閉じて耳を伏せた。
ゆっくりミロが侵入してきて、氷河は甘い声を漏らす。
「ん……!」

シチューを食べながら、氷河は楽しそうに耳をぴこぴこ動かした。
「ミロさん、もっと魔法の話してよ」
「ん?」
ミロはもぐもぐじゃがいもを口入れて、ちょっと困ったな、と想った。
氷河が耳がかゆいと言うから、まあノミだろうと想って、暖かくなるころには使うかもしれないと想って買っておいた飲み取りシャンプーを使っただけだ。
家の中にばかりいるわけじゃないし、ミロが居ない間遊ぶと言えば中庭で、ノミを貰ったんならいつも話に出て来る黒ちゃんだろうと想っただけだ。
シチューだろう、と言ったのは、氷河がいつもミロの帰りに合わせて出来たてを作るから、シチューの匂いがしてただけ、玉ねぎが入ってないのは猫は食べれないから居れるな、と以前言ったからだ。
「たとえば、もし、さっきのが魔法じゃなかったら?」
「魔法じゃないの……?」
途端に耳を伏せてしょんぼりした氷河を見て、ミロは困ったな、と想った。
「魔法だよ、魔法!」
ミロが瞳をそらせば氷河がミロの顔を覗き込んだ。
「ミロさん、魔法じゃないって言ったじゃないか!」
「魔法じゃないなんて言ってない。さっさと食え、冷めるぞ」
氷河はシチューが覚めることに気を取られて、あわててシチューを口にした。

ベッドにもぐりこんだ頃、ようやく氷河は想いだしてミロの腕を掴んだ。
「何だよ」
「ミロさん、魔法じゃないって言った!」
ミロは可笑しそうに笑って氷河の頭を撫でた。
「そうだよ。魔法じゃなくて予想、多分、お前は黒ちゃんと遊んで、ノミを貰ってかゆくなって、だから飼っておいたノミ取りシャンプーで洗ったんだよ、シチューは匂いがまだ立ち込めてたから、玉ねぎは入れるなって言ってあるだろう?」
氷河は残念そうに耳を伏せた。
「ミロさん、魔法使いかと想ったんだけどなあ」
それでも擦り寄る氷河に、ミロは苦笑して、氷河の耳にキスをした。
「じゃ、魔法掛けてやる」
怪訝そうに耳を伏せてミロを見詰める氷河の顔の前で、ミロは人差し指をくるくるまわして、ちょん、と氷河のはなにちょん、と触った。
「お前は、ずっと俺の事だけが好きでいる。ずっと俺の傍に居る、何があっても」
「うん」
氷河は嬉しそうに笑ってミロに抱き付いた。

END

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