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「ビールとナッツ。」

「ビールとナッツ。」ミロ×氷河
続きへ。

BL苦手なかたは開かないで下さいね・・・。
ミロ氷河33

「ビールとナッツ。」

「ミロ、ビール好きなの?」
週末、氷河がご飯を作るのを止めてミロはビールを冷蔵庫から取り出したけど、氷河にそう聞かれると、ミロは少し首を傾げた。
絨毯の上に座って、氷河用にはナッツを皿に出して、ミロは少し考えた。
「好きなわけでもないんじゃないかな?」
「ふうん?」
氷河は飲みながら答えるミロを、不思議そうに見た。
「酔わないんでしょ?」
「酔わないな」
ミロは頷いてナッツの皿を氷河の方へ押しやった。
「お前も食えよ、ナッツだけど」
「うん」
氷河は嬉しそうにナッツを齧る。
「お前、ナッツ好きだね?」
「うん」
あんまり食べない氷河が、ミロがナッツを出したときは、多分、ミロよりも食べる。
普段の食事は氷河がおかわりを継いでくれたりするけれど、飲んでる時は、皿が空っぽになっても、しつけられた猫みたいに大人しく待ってるから、ミロが袋を逆さにする。
「好きなだけ食えばいいのに」
そう言うと、氷河は少し困ったように笑って首を傾げた。
「止まらなくなるんだもん」
今も、口の中のナッツを飲み込んでから、氷河が答えた。
「ああ」
なるほど。
「食べたっていいだろう?」
納得してしまったけど、ミロは氷河を見た。
「吹き出物とか気にするわけじゃないんだろ?」
「吹き出物が出るの?」
ぽりぽり、美味しそうにナッツを齧りながら氷河が聞いた。
「食べすぎたらな、気にしないだろう?」
「うん」
ぽりぽり。
「ミロは、別に好きじゃないけどビール飲むの?」
「うーん、ナゾだな」
考えたこともなかった。
「一番好きだったのは、ビール飲みながらタバコ吸う、のかな?」
「カミュと?」
「そう」
やたらとやかましい喧騒の中で二人で馬鹿みたいに飲み歩いてた事をミロはふと思い出した。
「何でだろう、あのころは好きだったな、騒がしい連中ばっかりの中で二人で飲むのが」
「そのころから食べないの?」
ぽりぽり。
「食べなかったな」
「タバコ、ミロもカミュもやめたんだね」
「んー、酒の方が好きだった、って言うと、やっぱり好きなのか」
ミロはもう一本出して来ておいたビールを傾けてみた。
「ああ、そう言えばさ」
「うん」
ぽりぽり。
「・・・・・・お前は飲めなくても横でナッツ食ってたらいいな」
うっかりカミュに話す調子でその頃一晩だけ寝た女の子の話をしそうになって、(一人や二人じゃないんだけど)ミロは無理やり話を逸らした。
ぽりぽり。
「ミロ、違う事が言いたかったみたい」
余計な時に鋭いから困る。
「忘れたんだよ、お前が隣にいるのはいいなって言うのはホント」
ナッツで酔う訳はないがちょっと突っ込んできた氷河にミロは軽く顔をしかめた。
「忘れられない女の子がいる、とか?」
「いない、それよりお前、ナッツで酔ってんのか」
楽しそうにミロの顔を覗き込んだ氷河の額を押し返すと、氷河が楽しそうに笑った。
「酔ってないよ、あ、ナッツ・・・・・・」
飲みかけのビールを飲み干して氷河を絨毯に倒せば、氷河がナッツの皿に手を伸ばした。
「俺に、忘れられない女が居ても構わない?」
ミロがそう言えば、氷河はちょっと困った顔をした。
「怒った?」
「別に怒ってない」
何となく、カミュと話してるような気になった。
「まあ、カミュとはこういうことしないけど」
氷河にキスをして、ミロは舌を絡ませる。
タンクトップを捲りあげて、ジーンズのボタンを外す。
「ん・・・・・・!」

絨毯に寝そべったまま、ぬるくなったビールを飲みながらミロは氷河の頭をくしゃくしゃにする。
「お前、俺が居ない間カミュと過ごすだろ、何か似て来たんじゃないか?」
「ホント?」
ぽりぽり。
氷河は氷河でさらに残ったナッツを食べる。
「お前、ホントにナッツ好きだね」
「うん」
ミロは皿にもう少しナッツを出す。

何気ない週末がいいなんて、どうかしたもんだ、とミロはぬるくなったビールを飲んで、隣で寝そべってひたすらナッツを食べる氷河を見て、少しだけ笑った。


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