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「封筒。」

「封筒。」微妙に暗いかもです^^;ミロ×氷河
氷河が学校に行ってるよ設定で^^;
二回に分けようかと想ったけどそのままでごめんなさい^^;
続きへ。

BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
氷河6

「封筒。」

「あの馬鹿」
ミロは氷河の通う学校の校門から少し離れた所へ車を停めて、校門の前で女の子ににこやかに話している氷河を見て呟いた。
ただ話しているだけかと思ったら、女の子から手紙を手渡され、それをにこやかに受け取っているからミロは腹を立てた。
「ただいま」
助手席に乗ってもミロが無言で車を出したので、氷河は少し首を傾げて、シートベルトを止めた。
何度ミロの方へ顔を向けても、ミロは何も言わないし、氷河は黙って窓の外を見詰めた。
マンションの駐車場についてもミロは何も言わずに車を降りて、後を続いて降りた氷河は、エレベーターまでミロを追いかけて、エレベーターの中でミロに首を傾げた。
「ミロ、何かあった?」
「別に」
ミロは仕事の事も話さないし、あまり突っ込んで聞かれたくもないようだから、氷河はミロが「別に」と答えるときは、仕事の事だと想って何も聞かないようにしていた。
夕食も無言、シャワーを浴びて出て来て、氷河はちょっと躊躇って、ソファでビールを飲んでいるミロに声を掛けた。
「ミロ、明日、映画見に行く?」
「行かない」
ミロはソファを立ってキッチンへ向かい、テーヴルのこっち側から空になったビールの缶を流しに投げた。
「明日で終っちゃうから……」
氷河が続ければ、ミロは氷河の腕を引きずるように引っ張って寝室へ向かう。
「行きたいんなら行って来いよ」
寝室の扉を開けて、ミロは氷河の腕を思い切り放り、氷河はベッドに仰向けに倒れて、瞬間的に閉じた瞳を開ければ、間近にミロの深い緑の瞳があった。
「ミ……」
名前も呼ばさないようにミロは氷河の唇を塞ぎ、舌を絡めた。
「ん……!」
氷河がきゅっとミロのTシャツを掴む。
ミロはシャツ一枚羽織った氷河の内腿を撫で上げ、もう片方の手でシャツのボタンを外して行った。
「痛……!」
ミロは前戯もなしに氷河の腰を引き寄せ、氷河は顔をしかめ、小さく声を漏らす。
「ミロ、痛い……!」
氷河が腕を伸ばしても、ミロは深くまで氷河を突き上げる。
「その内、よくなるだろう?」
ミロに言われて、氷河は唇を噛んで顔を背けた。

「や……! あ……!」
痛みをこらえれば、ならされた身体は簡単にミロを受け入れ、甘い声さえ漏れるようになる。
「ん……! あ……!」
氷河が限界に達すれば、ミロも深く身体を繋げて熱を放つ。
それで終わりかと思えば、ミロはゆっくり腰を動かし、氷河はびくりと肩を竦める。
「ミロ、嫌……!」
達したばかりの身体は、また熱を帯び始める。
「もう痛くもなんともないだろう?」
「あ……!」
氷河はシーツを掴み、強く瞳を閉じる。
濡れた音が耳を侵し、限界はあっという間に訪れる。
「やだ……!」
ミロが熱を放ち、身体を離したから、氷河は大きく息を吐く。
気を抜いた瞬間、二の腕を掴まれ、うつ伏せにされ、腰を引き寄せられ、内部をまた刺激される。
「ミロ……?」
仕事の事は聞かない、そう思っても、こんな抱かれ方をするのは初めてで、氷河は掠れた甘い声でミロの名を呼ぶ。

ミロに、何か聞いた方がいいのかな、そう思っても、口にするより意識の方が先に遠のいた。
寝息を立てる氷河をちらりと見て、ミロは手を伸ばし、柔らかい髪をくしゃくしゃにした。
腹が立ったのは、氷河の隣に女の子がいたのが、ひどく自然に見えた事。
ミロは少し迷って、キスはせずに氷河を抱き寄せ瞳を閉じた。

ミロの方が先に目をさまし、まだ静かな寝息を立てている氷河を見て、欠伸をした。
あれだけひどく抱いたんだから当分起きてこないだろう、ミロはジーンズをはくと、タオルケットを氷河に掛けて、キッチンへ向かった。
普段は氷河を起こすか、氷河が同じくらいに目を覚まして何か作ると言うのだけれど、今日はそんな気分でもなかった。
登録はしていても覚えてしまったデリヴァリーのピッツァの番号を鳴らし、ミロは何をするわけでもなく、ソファにごろん、と横になった。

「ん……」
目を覚ました氷河は、隣にミロが居ない一人だけのベッドを眺め、思い出したように上半身を起こして時計に目をやった。
「あ……」
時計はもう午後を回っている。
氷河は少しの間時計を見詰めて、ゆっくり身体を起こして、昨晩ミロに脱がされたシャツをはおってベッドから降りた。
「……おはよう」
ソファにミロの姿を見付けて氷河が声を掛ければ、ミロは氷河の方へ身体を向けた。
「映画、行きたいんなら行って来いよ」
ミロがまだ不機嫌な理由が氷河にはちっとも解らない。
「いいよ」
氷河は小さく首を横に振って、バスルームへ向かった。
ぬるめのシャワーを浴びながら、氷河は少し悲しくなる。
それでも、ミロが行きたくないと言ったんだから仕方ない、と思い直して、氷河はボディソープを流して、シャワーを止めた。

タオルを首にかけて、氷河はバスルームを出て、冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに行って、テーヴルに置いたままの封筒に気付いて、ダストボックスに捨てた。
ミネラルウォーターを飲んでいると、ソファからミロが声を掛けた。
「手紙位読めよ」
氷河は最初なんの事か解らずミロを振り向いて、さっき捨てた封筒のことを想って首を傾げた。
「手紙じゃないよ」
それだけ言うと、氷河はもう少しミネラルウォーターを飲んで、残りを冷蔵庫にしまった。
特にお腹が減っている気もしないから、氷河はミロに声を掛けた。
「ミロ、アイスティ、飲む?」
「ああ」
氷河がお湯を沸かしてる間に、ミロもキッチンのテーヴルの椅子を引いて、アイスティが出来るのを待っていた。
アイスに、熱い紅茶を一気に注いで、氷河はミルクを入れて、ミロの分にはシロップを入れてミロの前に置いた。
椅子を引いて座れば、ミロがミルクティを飲みながら相変わらず不機嫌な声で氷河に聞いた。
「映画、間に合わなかった?」
多分間に合わないだろうと解って聞いてるのだ、嫌味を言ってもミロの腹の虫はおさまらない。
「うん……」
氷河は片方の手でグラスを持って、からん、とストローでアイスを鳴らした。
「随分残念そうだな」
「……そうだね」
氷河は少し寂しそうに笑って、アイスティを三分の一ほど飲んで立ち上がった。
「……もう少し、眠るね。お腹すいたら、何時でも起こしてね」
寂しそうな表情で寝室へ向かう氷河を見て、ミロは内心、ざまあみろ、と想う。
氷河の残したアイスティにシロップを入れようと想って立ち上がれば、ダストボックスから封筒が少しはみ出していて、ミロはむっとする。
「捨てるんなら捨てろよ」
封筒を引っ張り出して、さぞかし陳腐な愛の告白が書いてあるんだろうと、ミロは封筒を開けた。
手紙はなかった。
チケットが二枚。
ミロはチケットを引っ張り出す。
そして、先週の事を想い出す。

「あ、あれ2週間だけやるのか!」
「ホントだ」
ミロが食事が出来るまで開いていた新聞を氷河も覗き込んで、懐かしそうに笑った。
「TVでも何回か見たけど、スクリーンの方がいいよな」
「うん」
映画なんて一人で行ってたけど、氷河と暮らす様になっては二人で行くようになった。
氷河が映画を見に行ったことがないと言うから、たまたま見たかった映画に引っ張っていったら、ひどく喜んだのをミロは覚えている。
「……時間、ないの?」
「最終日の週末なら見れるかな。お前も見に行くきある? 何回も見たけど」
ミロが顔を上げれば、氷河が嬉しそうに笑った。
忙しい週だったのと、何より、昨日の事で頭に血が上ってすっかり忘れてしまっていた。

「映画館でアルバイトしてる子がいるから、僕、チケット買ってくるよ」
「大してアルバイト代もないくせに無理するな、馬鹿」
じゃ、ミロがお金だしてくれたら買ってくる、なんてことは氷河は言わない。
「前売り券売らないといけないって言ってたから」
「ふうん」
そう言えばミロが学生の時も映画館でアルバイトしてるやつが居たっけ、とミロは想いだした。
ノルマではないけれど、前売り券は売れた方がいいらしい事をそいつも言っていた。
氷河はカフェでのアルバイト代を全部ミロに渡すから、ミロは毎回半分氷河に返す。
遊びにも行くだろうし、自分で買いたい服だってあるだろう? そうは言うけれど、ホントは遊びにいかす気もなかったし、服くらい自分が買ってやるのに、という思いがあった。
ただ、全額取り上げてミロのお金を渡したんじゃ、意味がないだろうと想って半分返してただけ。

ミロは時計を見た。
二時半。
最終が一時半だった。
ミロも見る気でいたからそれは覚えてる。

寝室に入ると、氷河は無理をして起きて来たのか、また静かな寝息を立てていた。
「馬鹿じゃないのか、お前」
ミロはベッドに座って、氷河の頭をくしゃくしゃにした。
「ん……? ミロ、お腹すいた?」
「違う」
チケットの入った封筒で氷河の頭を叩けば、氷河は困ったように笑った。
「お腹すいたら、起こして」
もう一度瞳を閉じた氷河を見て、ミロはサイドボードに封筒を置いて、氷河の隣に横になった。
すぐ静かな寝息を立て始めた氷河を見詰めて、ミロは氷河を起こさないようにキスをした。

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