NOIR

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

「白猫、黒猫。」

「白猫、黒猫。」ミロ×猫氷河
猫氷河がまだ小さい頃の話。
想ったより暗くなってしまったorz
続きへ。
猫氷河5

「白猫、黒猫。」

絨毯の上にバスタオルを敷いて、ぷるぷる頭を振っている氷河を見て、ミロは玄関から声を掛けた。
「・・・ただいま。」
ぴくり、と耳が動いて、氷河が振り返って嬉しそうに笑った。
「ミロさん、お帰りなさい。」
ミロはソファに鞄とジャケットをほおって、バスルームから洗い立てのバスタオルを持って来た。
氷河はその間じっとミロを瞳で追っている。
「にゃ!」
頭にバスタオルを掛けられて、わしゃわしゃと頭を拭かれて、氷河は小さく鳴いた。
「お前は、何回言っても髪を拭かないな。ちゃんと拭かないと風邪引くぞ。」
こくこく、氷河は頷いて、ミロを見上げて、自分でもしてみようとするがうまく行かない。
「?」
しばらく黙って見ていたミロは、まだ無理だ、と判断すると、小さくため息を吐いて氷河の頭を今度は丁寧に拭いた。
「ミロさん、有難う。」
ミロはぽん、と氷河の頭を軽く叩くと、バスタオルを渡した。
「ほら、バスタオル洗濯機に入れて服着てこい、飯にするから。」
「うん。」
大きく頷いて、氷河はミロから渡されたバスタオルと、敷いていたバスタオルをくるくる丸めて、バスルームへ走って行った。
走っていく後姿を眺めながら、ミロはカレンダーに目をやる。
やっぱり本物の猫みたいに、人間より随分成長が早いと思う。
顔立ちも、少しずつ大人びて来る。
今のまま行くと割と綺麗になるのかもしれない。
ミロもTシャツとジーンズに着替えながらそんなことを想った。

デリバリーのピザを二人で食べると、氷河はころん、とミロの膝に頭をおいて擦り寄った。
ミロの白いTシャツを着た氷河の、細くて白い腕や足を見て、ミロは耳をピン、と引っ張った。
「?」
「お前、色が白いから、白猫っぽいのになぁ、黒猫だな。」
ミロが指を離せば、氷河はくすぐったそうに耳をぷるぷる振った。
「ミロさんも、白猫が好きなの?」
ミロは口に持って行ったビールの缶を離して、氷河の首をくすぐった。
「も、ってなんだ、も、って。お前の前の飼い主か?」
くすぐる手を両手で掴んで止めて、氷河がミロを見上げた。
「うーん、よく解らないけど、お母さんと居たら、黒は嫌ねって、よく言われてたから。」
「ふうん。」
ミロは氷河に掴まれた手をそっと離して、氷河の頭をくしゃくしゃにした。
「俺は猫なら白でも黒でも何でもいいと思うけど。」
じっとミロを見上げる視線を感じて、ミロは仕方なく下を向いた。
「遅かったから、もう眠たいんだろ。寝ろよ、ベッドまで連れてってやるから。目が覚めたら知らない所でした、なんてことはないから。」
氷河はミロをじっと見つめて、きゅっとミロの腰に抱き付いた。
「目が覚めたら、ミロさんちゃんと居る?」
「お前寝坊助だからな。仕事あんだから俺のが先起きるだろ。起こしてほしいんなら起こしてやるよ。」
抱き付いたまま、氷河が頷いた。
「うん、起こしてね。」
「解ったからガキはとっとと寝ろ。」
「うん。おやすみなさい、ミロさん。」
「・・・おやすみ。」
くしゃくしゃに頭を撫でれば、氷河は安心したように瞳を閉じた。

スポンサーサイト

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 
 

トラックバックトラックバック

トラックバック URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。