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「BEER」

「BEER」ミロ×氷河

続きへ。
BL苦手な方は開かないで下さいね・・・。
氷河30

「BEER」

「付き合えよ」
「うん」
氷河が飲めるようになってからはミロはビールを飲むとき氷河にも勧める、氷河も嫌いではないみたいで、勧めれば一緒に割と飲む、ミロの方がそりゃはるかに飲むんだけれど。
ミロも氷河もソファじゃなく絨毯に座り込んで、氷河がナッツを好むからミロはナッツを出す。
「お前思ってたよりよく飲むようになったな」
ミロが言えば、氷河はビールを一口飲んで笑った。
「ミロと一緒に飲むの楽しい」
「そりゃ良かった、じゃなくて、量を飲むようになったなって言ったんだよ」
「量?」
氷河はぽりぽり、ナッツを齧った。
「ミロみたいに飲めないよ?」
「まあ、それはな」
「ミロが飲むとき一緒に飲ましてくれるから飲めるようになっただけだと思うよ?」
「そうかな」
その割には飲む、と言えば、可笑しそうに笑った氷河はふと何かに気付いたみたいで、軽くミロを睨んだ。
「何だよ?」
ビールを飲み干すミロを氷河は覗き込む。
「ミロ、今日はしない?」
「何を」
「えっち」
氷河の言葉を聞いてミロは可笑しそうに笑う。
「お前飲んだ時やりだしたら大人しいくせに飲んでる最中はやたらと嫌がるな」
「嫌だって言ってもミロがするんじゃないか」
「この前だってもっとって言ったろ」
「もう! そんなだから嫌だっていうのに!」
氷河が軽く叩こうとするのを避けてミロは笑う。
「解った、解った、今日はしない」
「ホントに?」
「ホントに」
氷河は半信半疑な表情でミロを見て、手元のビールの缶を見た。
何だかんだ話ながら、多分今持ってるのが4本目、うっかり飲んでしまった、と氷河は後悔する。
「ホントにしないから飲めって、せっかく飲んでんだから」
ミロがちょっとむっとしたように言うから、氷河は頷いて続きを飲み始めた。
その後は別にミロも怒った風もなく、二人で飲みながらおかしな話をする。

「……寝るんならベッドかソファで寝ろよ」
「ん……?」
ミロに頭をくしゃくしゃにされ、氷河はいつの間にか絨毯に身体を丸めて眠っていたのに気付いて、少し考える、ちょっと眠たくなったや、そう言って転んでミロの話を聞いていたのを想い出した。
あのまま眠ってしまったのか。
氷河はこくこく、頷きながら、両手に力を込めるが力がうまく入らない。
「飲み過ぎたよね」
氷河がミロに顔を向けると、ミロは笑う。
「いつも通りだろう?」
いつも通り。
そのいつも通り、の言葉が引っ掛かって氷河はミロを軽く睨んだ。
「ミロ、しないよね?」
ミロは可笑しそうに笑いながらまだビールを飲んでいる、と思ったら今飲んでいたビールを飲み干したら、缶を放って、するりと氷河の胸元に首筋から手を入れた。
「もう! ミロしないって!」
手をばたつかせるけれど、ミロは寝転がったままの氷河のシャツのボタンを片手で器用に外して行って、ジーンズも引っ張って脱がせてしまう。
「ミロ!」
うつ伏せにされ腰を持ち上げられ、後ろから氷河の腰を抱いてミロは氷河の背中にキスを繰り返す。
「ん……!」
唇を押し当てられるだけで、ぞくりとする、ミロが繰り返すから、次第に甘い声が漏れ始める。
「あ……ん……!」
ミロは少し笑って上半身を起こし、氷河の腰をゆっくり引き寄せる。
飲んだ後必ずこういう行為をしたからか、氷河が酔って感じやすいからか、簡単にミロを迎え入れる。
「も……う! ミロ、しないって……! 言った……!」
もう、喘ぐような声しか出ない。
「そうだっけ」
ミロは可笑しそうに笑いながら氷河の腰を何度も引き寄せる。
「ミロの馬鹿」
そう言っても声は甘く響いて、身体は快楽を求める。
「可愛くないな」
ミロはそう言うとすい、と腰を引いて、氷河の両手首を掴んで、ぐい、と引っ張る。
「自分で好きに動けよ」
そんなこと言われても、身体に力が入らないし、顔も上げられない。
「絨毯が、痛いから、嫌」
甘えるような声が返って来て、氷河はちらりと瞳をミロに向ける。
「睨んでるのか誘ってるのか解らない」
「離し……て……!」
可笑しそうに笑って手首を離してくれないミロに、氷河は瞳を向けたまま言う。
「誘って……」
無いと言おうとすれば、ミロに深く侵入されて氷河は甘い声を出す。
「あ……! や……!」
「馬鹿とか言うな、可愛くない」
浅く刺激を与えながらミロが笑えば、氷河は甘い声で言う。
「じゃ、好き……」
ミロは笑いながら氷河の手首を離してやって、酷く甘い声を聞きながら絨毯の上で二度氷河を抱いた。

甘い声を出していた氷河は、身体を離すとすぐ寝息を立て始めて、ミロはソファからブランケットを引っ張って氷河に掛けてやり、もう一本ビールを飲む。
飲みながら、隣で寝息を立てる氷河の頭を撫でながら、時々氷河の寝顔を見る。
ここ数年の氷河の笑い顔や泣き顔を想い出す、そんな事思いだすなんて年取ったもんだ、とミロは苦笑いをして、氷河の頬を手の甲で軽く叩く。
「おい、水は?」
「ん……? いらない……」
そう言って氷河はミロの手をきゅっと掴んでまた寝息を立て始める。
掴まれた手をほどきたくなくて、ミロは氷河を抱きかかえて、ミネラルウォーターを諦めて寝室に向かう。
ベッドに氷河を寝かせて自分も横になれば、氷河はミロの腕に腕を絡ませて擦り寄る。
「こら、離せ、腕枕してやるから」
軽く腕を揺すれば、氷河はうっすら瞳を開けて、小さく頷いて、ミロの腕が伸ばされるのを待って頭を乗せる。

氷河は酔うけれど記憶がかなりしっかりあるみたいで、それで酔った時のことを持ち出せば恥ずかしいから嫌がる、明日も、からかえば、しないっていったくせに、だとか、嘘つき、だとか言うんだろうと簡単に予想がついてミロは可笑しくなる。
予想がつくけど、もう一緒に暮らして何年にもなるのに、紅くなってミロを非難するのが見たくて、ミロは氷河をからかう。
一緒に飲めるのが楽しいのもホント、酔って乱れる氷河を見るのが好きなのもホント。
変わらない、氷河が好きなのも、いい加減自分でもごまかしきれてないんじゃないかと思う程、ホント。

ミロは、いつもと同じように、氷河に眠る前の、キスをする。

END

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